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館長メッセージ

近藤 秀實(多摩美術大学図書館長)

多摩美術大学は、知と技術と美の集積所である。

多摩美術大学図書館は、その内、「知の集積所」の役割を担うものである。

技術の研鑚と発展の手助けは、キャンパスの各専攻の工房ないしアトリエなどで、教師の熱い精神と高い精度に裏付けられた指導の下で行われている。

各学生が真摯にそれを受け止め、学校でしか味わえない人間ドラマが、日々繰り広げられている。そのような学生生活は、二度と無い貴重な時間となる。

美の創造は、溢れるばかりの優れた感性と、絶えまない努力の結果、より素晴らしいものとなる。

それを支える「知の集積所」即ち「多摩美術大学図書館」は、見事な「花」を開かせる特別な肥料となるだろう。勿論、「花」は、学生諸君である。

周知のように、多摩美術大学という立派な「花壇」を、既に、現在我々は共有している。

優れた土壌形成と豊かな肥料の施肥と気温管理や水分補給などに、細心の注意を払っているのは、教務課・学務課・学生課・総務課などである。費用を管理する経理課も重要である。咲いた「花」の行く先を旨くリードするのが就職課である。

「大きな花壇」を形成する要素として、更に「小さな沢山の花壇」がある。「各専攻」である。それぞれに、花の個性や必要とする肥料が違うことは勿論である。

そして、大学の図書館や美術館は、全学生に「共通する肥料の供給源」でもあるが、又、その真ん中に置かれた「巨大な噴水」でもある。

優れた「花」が咲くには、必然的に恩恵に与らなければならない所の素晴らしい「水」が、そこでは、豊かに流れている。その形態の美しさ自身にも、地球に生まれた幸せを認識させるだけの要素が備わっている。

しかし、この「噴水」は、見るだけのものではない。清洌で滋養豊かな水の供給所でもある。その水は飲んでもおいしいものである。どうぞ、学生諸君、手で掬って飲んでみて下さい。

長い歴史の中で、時には、2011年3月11日のように、自然の脅威に直面することもあろう。しかし、「多摩美術大学花壇」は、以前より増して美しい姿を、人々にそして社会に、ひいては世界に示さなければならない。「花壇」を維持発展させることは、地球に対する義務でもある。

宇宙の一角にある地球しか持ち得ない、美と芸術の根源が、我が多摩美術大学にはあるのだから。

多摩美術大学図書館が、「花壇の中でも重要な場所」であることは、明らかである。

必要な時には、いつでも訪れて、本当に、おいしい「水」を飲んで下さい。

因みに、「図書」という文字は、紀元前3世紀の中国の古典、『韓非子』に登場し、「画像とか絵画とか書物」などを指していたものです。現在の情報化時代にも充分通ずる要素を持っていました。

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