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館長メッセージ

平出 隆(多摩美術大学図書館長)

人類にとって「夢の大学」とはどのようなものか、ということに思いをめぐらし、古代からのさまざまな学校の歴史を調べたことがあります。その過程で、欧米のいくつもの「歴史的図書館」を訪ね歩くことにもなりました。

時代や体制を超えて、意匠を凝らした豊かな「知」の場には、「美」もまたおのずからそこにある、と知らされました。そればかりか、すぐれた教育の場には「建築」と「宝物」と「書物」と「出版」とが一つになった機構が残されてあり、それはそのまま人類の夢の構造を物語ってくれるものでもありました。器と内容、保存と発信はすべて一体となって、永遠なるものをめざしてきたのです。

人類史的に見ると、「知」を求める「大学」と「美」を求める「美術学校」とは、別々に発祥したものです。しかしながら、真実への深い欲求をもつ人々によって思い描かれる「夢の大学」には、世界や宇宙に関しての想像力を豊かにする図や絵や像が、つまりは芸術が、いつも寄り添ってきたことも確かです。
このように見ていくと、現代の「美術大学」における図書館という場所は、「知」と「美」の探求という二つの流れを、一つに重ね合わせようとする夢の実験場にもなりうるのではないでしょうか。

多摩美術大学の付属図書館は、美術や工芸やデザインに特化した蒐書を基盤にしながら、大学としてのあたらしい教育的環境のいっそうの整備を求められています。また、所蔵する瀧口修造文庫や北園克衛文庫など、近代日本を代表する詩人たちによる造本美のコレクションは、装幀や印刷について、さらにはアーティスト・ブックや詩的言語の魅力などについて、強く伝えていく多大な価値を秘めています。

伊東豊雄さんの設計により2007年に建てられた本学の図書館は、世界的な図書館建築の一つとして、国内外からの訪問者が絶えません。その反響を目のあたりにして、私たちの図書館もまた「歴史的図書館」となりうるのではないか、と夢想します。夢の実現へ向けて、いっそうの充実をめざします。

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