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河原温コレクション

河原温コレクション

多摩美術大学の図書館は、美術書や展覧会カタログだけではなく、「美術作品としての書物」を、さらには「言語を探究する美術作品」を収集し、[言語と美術コレクション]として閲覧に供します。この[河原温コレクション]は、その宝庫の中心となるものです。
河原温は大戦後の日本が生んだ最高度の世界性にみちた美術家です。本コレクションは、長期の研究を経て、またご遺族でもある One Million Years 財団のお力を得て、河原温の刊行した書籍群の最大にして完全なコレクションといえるものとなりました。
河原温の「書物」は美術家が本流の仕事の傍ら、手遊びで制作したものとはまったく異なり、芸術の根源そのものを追求する中で、いわば人類史の核心として遭遇した「書物」です。その意味で、すべてのブックアートがめざす「言語と美術」の深淵にも触れているといえるでしょう。
このような探究はしかし、ひとり河原温にとどまるわけではなく、ほかにも同時代に響きあうさまざまなブックアートに見出すことができます。またそれは、美術家に限らず、写真家、詩人、思想家、出版人にも及ぶものです。言語と美術のあいだには、広大な時空がひろがっています。
[言語と美術コレクション]全体の、今後のひろがりにもご注目ください。

コレクション目録

河原温 LANGUAGE and ART 言語と美術コレクション 目録
※電子書籍として目録の全ページを公開しています。

One Million Years +透明梁

[言語と美術 — 平出隆と美術家たち]展での青木淳の設計は、平出隆による[空中の本へ]という具象的な概念を、「透明梁」「透明書架」「吊り架線」などによって形象化しました。
「透明梁」と「透明書架」が DIC川村記念美術館から多摩美術大学図書館に移設されるとき、過去100万年、未来100万年の時間尺が水平に貫通され、河原温が試みた「人類史を超える時間を含む書物」が再設計されました。近づくと、過去と未来200万年の年号を読み継ごうとする声が聴こえます。ここでは、過去100万年と未来100万年の目盛りに、読み上げが1万年ごとの「万年紀」を通過しているディスクを抜き出しました。河原温は、世界でもっとも厖大な時間を含む、読み終えられない書物を構想し、実現させたのです。その音読は死せる河原温によって、いまなお持続を指示され、進行しています。

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