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施工/図書館をつくる

施工図書館をつくる

コンクリート型枠

型枠にコンクリートを流し込む職人たち
型枠にコンクリートを流し込む職人たち
施工中のアーチの足元
アーチをかたち作る型枠

コンクリートの建物は、ベニヤ板と角材で型枠を作り、その中に砂、砂利、セメントに水を混ぜ合わせたものを流し込み、固まったところで型枠を外して完成します。

この建物の型枠はほとんど工場で製作されました。曲面の壁にアーチ型の穴の空いた複雑な形状の型枠は、コンピュータ制御のカッターでカットされ、家具のような精度で組み立てられて現場に運び込まれました。

施工中のアーチの上部
施工中のアーチの上部

バラバラに届いた型枠を現場で組み立てるのには、より特別な技術が要求されました。“腕利き”の職人が集められ、驚異的な精度のコンクリートが打ち上がりました。誤差5mm以下という、不可能と思われた精度が達成されています。別の工場で加工されたガラスが、現場で初めてコンクリートに出会い、それがぴったり納まらなければならなかったからです。

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ガラス

ぴったり納まったガラス
ぴったり納まったガラス

コンクリートのアーチには、厚さ15mmの大きなガラスが埋め込まれています。コンクリートの型枠同様、ガラスもコンピュータ制御でカットされ、はるばる富山から運ばれてきました。外壁の2面はカーブしているので、この面はガラスも“曲げガラス”を使っています。半径90mの円弧ですから、たいへん微妙なカーブです。工場の限界に挑戦した“超浅曲げ”ガラスは、こうしたガラスの製作限界ギリギリの大きさでもありました。

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免震構造

地下の免震層
地下の免震層

建物全体は、免震装置という特殊なゴムの上に載せられています。地震時の書架の転倒による事故を防止するのが、主な目的です。通常の建物は大きな地震に襲われると、自らが“しなる”ことでエネルギーを吸収します。そのため、建物がある程度変形してもガラスが割れないように、ガラスの周囲に“遊び”をもたせて取り付けるのが常識です。地震力を吸収する免震装置と強固なアーチ型の組み合わせは、この“遊び”をほとんど必要としません。外壁のガラスとコンクリートが、他の建物では見たことのないような平滑さで隣り合っているのは、こうした技術の積み重ねによります。

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八王子図書館

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